2026年の夏、約10年ぶりに車で多摩南エリアから福井へ帰省しました。
久しぶりの長距離ドライブです。
この10年の間に北陸新幹線は福井まで延伸し、高速道路もかなり整備されました。今回は往路では新東名・名神・北陸道という王道ルートを、復路では九頭竜を抜ける中部縦貫道・東海北陸道・東海環状道というルートを走ってみました。
結果から言うと、往路は大渋滞。一方、復路の九頭竜ルートは大正解でした。
🚙 10年前にも車で福井へ
前回、家族4人で車で福井へ帰省したのは約10年前。
当時は高速道路網がどんどん便利になっていた時期でした。
2012年には新東名の御殿場JCT~浜松いなさJCTが開通。その後、2016年には浜松いなさJCT~豊田東JCTも開通し、新東名が愛知県までつながりました。
また、2014年には圏央道の相模原愛川IC~高尾山ICが開通したことで、海老名JCT(東名)~八王子JCT(中央道)が圏央道で直結しました。
ちょうどフリードに乗り始めて運転にも慣れてきた頃。
「これなら以前よりずっと楽に福井まで行けるのでは?」
そう考えて、家族4人で車で帰省しました。
そのときは朝5時前に町田の自宅を出発。圏央道から東名へ入るあたりで渋滞に巻き込まれたものの、その後は比較的スムーズでした。
特に印象に残っているのが新東名です。
広くて真っすぐな道路を走ったときの快適さには、ものすごく感動したことを覚えています。
🚄 北陸新幹線の福井延伸で帰省事情も変わった
福井への帰省手段といえば、
電車、飛行機、車
のいずれかがほとんどでしょう。
そして、この状況を大きく変えたのが、2024年3月の北陸新幹線・金沢~敦賀間の開業です。
東京から福井まで北陸新幹線で乗り換えなしで行けるようになりました。
多摩南から福井へ帰省する人について直接調べた統計はありませんが、AIに交通統計や現在の交通事情を踏まえて大まかに推定してもらうと、
| 交通手段 | 推定割合 |
|---|---|
| 🚄 鉄道 | 45~55% |
| 🚗 自家用車 | 35~45% |
| ✈️ 飛行機 | 5~10% |
| 🚌 その他 | 数% |
おおよそ、「新幹線5:車4:飛行機1」くらいになりそうです。
もちろん、これは実際の帰省者を調査した数字ではなく、あくまで目安です。
それでも、飛行機が意外に少ないというのは納得できます。北陸新幹線が福井まで延伸したことで、羽田~小松便を利用するメリットは以前より小さくなりました。
一方、多摩南エリアは車との相性が良い地域です。
東京23区なら東京駅へ出て北陸新幹線に乗るのが便利ですが、町田・多摩・八王子周辺なら圏央道へ出やすい。
さらに福井駅周辺ではなく、坂井、鯖江、越前、大野などへ行くのであれば、福井に着いてからも車があると便利です。
福井県の2024年度の観光関連分析でも、福井県を訪れる際の交通手段は自家用車67%、新幹線13%、在来線8%、飛行機3%などとなっています。大野市では自家用車が79%です。
帰省者だけの数字ではありませんが、福井では依然として車が強いことが分かります。
1人、2人なら新幹線。
家族3~4人なら車。
人数が増えるほど、新幹線は人数分の運賃が必要になる一方、車なら高速料金やガソリン代を家族で共有できます。
🚗 2026年の往路は王道ルート
話を今回の帰省に戻しましょう。
往路は、
圏央道 → 東名 → 新東名 → 名神 → 北陸自動車道 → 福井
という王道ルートを選びました。
2022年に町田から多摩南エリアへ引っ越したこともあり、以前より圏央道の入口が近くなっています。
出発は朝6時少し前。
お盆休みが最大9連休となる初日の移動だったため、一番心配していたのは渋滞でした。
お出かけ前にGoogle Mapで渋滞状況を調べると、案の定、町田ICから海老名までは渋滞。
ところが、圏央道は渋滞情報なし。迷わず圏央道からのルートに決定し、最初の休憩場所である足柄SAには7時頃に到着。ここで朝食を取りました。
「これは意外と早く福井に着くかも?」
……と思ったのですが、甘かったです。
🚙 新東名から先は渋滞の連続
その後、新東名に入ってから浜松SAで2回目の休憩。
さらに名神の尾張一宮PAで3回目、北陸道の南条SAで4回目の休憩を取りました。
ところが、この間に大きく3カ所の渋滞に巻き込まれました。
新東名を走っている段階で前方の渋滞が分かったので、状況によっては清水JCTや浜松いなさJCTから東名へ移っていれば、渋滞を多少回避できたのかもしれません。
とはいえ、長距離運転なので無理は禁物。
4カ所の休憩ではしっかり休み、いずれも30分ほど休憩しました。
結局、福井市の実家に到着したのは出発から約11時間後。
お盆初日の高速道路を甘く見てはいけませんね。
🦖 復路は九頭竜経由で豊田へ
一方、復路では少し違ったルートを選びました。
福井から、
中部縦貫道 → 国道158号 → 油坂峠道路 → 東海北陸道 → 東海環状道
と走り、あらかじめホテルを予約しておいた豊田市へ向かいます。
これが大正解でした。
中部縦貫道は2023年10月に勝原IC~九頭竜ICが開通し、福井北JCT・IC方面から九頭竜まで高速道路で行けるようになりました。
一方、岐阜県側では、すでに油坂峠から白鳥方面へ自動車専用道路が整備されています。
つまり現在は、
福井 → 中部縦貫道 → 九頭竜IC → 国道158号 → 油坂峠IC → 白鳥IC → 東海北陸道
と走ることができます。
九頭竜~油坂峠の間だけ、一般道が残っているわけです。
🏔️ 九頭竜~油坂峠の一般道も意外と快適
高速道路が途中で途切れると聞くと、
「かなり大変なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし実際に走ってみると、一般道区間はそれほど長くありません。ちょうど、九頭竜湖の南から北まで真横を走っていく道路です。九頭竜ダムの観光も出来ちゃいます。
もちろん冬季の雪道では話が別ですが、天候の良い昼間だったこともあり、全く苦になる区間ではありませんでした。
有り難いことに、中部縦貫道の福井県内区間は現在無料です。
高速料金だけでなく、距離、走りやすさ、そして九頭竜周辺の景色まで考えると、福井から豊田へ向かうルートとしてかなり魅力的だと感じました。
⏰ 福井から豊田まで約4時間
今回は福井市で遅めの昼食を取り、午後3時前に出発しました。
途中、
道の駅 九頭竜 → ぎふ大和PA → 五斗蒔PA
の3カ所で休憩。
東海北陸道のぎふ大和PA(上り)では、ご当地ソフトクリームを発見!せっかくなのでソフトクリームを食べながら、30分ほどしっかり休憩しました。五斗蒔PAはトイレと自動販売機が中心の小さなPAで、ゴミ箱も見当たりませんでした。ここまでシンプルなPAも珍しいですね。
渋滞はまったくなく、午後7時過ぎには豊田市のホテルに到着。
福井から豊田まで約4時間。
往路の大渋滞を経験した後だったこともあり、驚くほど快適に感じました。
🚉 JRの終着駅と一体になった「道の駅 九頭竜」
中部縦貫道を走っていて気になるのが、PA・SAがないことです。
そこで便利なのが、IC近くにある道の駅。
今回立ち寄った「道の駅 九頭竜」は、九頭竜ICからすぐの場所にありました。
そして、ここがちょっと面白い。
道の駅 九頭竜は単に鉄道駅の近くにあるのではなく、JR越美北線(九頭竜線)の終着駅「九頭竜湖駅」と一体になっています。
駐車場を囲むように九頭竜湖駅、ふれあい会館、農産物直売所などが並んでいます。
車で高速道路を走ってきて、道の駅で休憩したら、そこがローカル線の終着駅。
なんとも旅情があります。
🍶 「花垣」の酒ケーキを発見!
そして、道の駅で面白いお土産を見つけました。
「花垣」のお酒を使ったケーキです!
花垣は、福井県大野市の南部酒造場が造る日本酒。
大野といえば名水の町です。
そんな奥越の地酒を使ったパウンドケーキとなれば、まさに今回の九頭竜ルートにぴったりのお土産です。
日本酒を使った酒ケーキ自体は全国にありますが、地元のお酒を使ったものには、やはり特別な魅力があります。
しかも売り場を見てみると、花垣だけではなく、福井のさまざまな銘柄を使った酒ケーキが並んでいました。
どれにしようか迷いましたが、今回は奥越を走ってきた記念にもなる花垣を選びました。
🍰 酒ケーキを食べるのは運転が終わってから
当然ですが、日本酒を使ったケーキです。
食べてから車を運転するわけにはいきません。
ということで、豊田からさらに多摩南まで走り、無事に自宅へ帰ってからいただきました。
冷たい麦茶と一緒に食べてみると……
これは絶品!
しっとりしたケーキに、日本酒の香りがほんのり。
「九頭竜で買ってきた」という旅の思い出も加わって、さらに美味しく感じました。
🛣️ 2029年、中部縦貫道がさらに便利に
現在残っている九頭竜~油坂間の未開通区間は、2029年春の開通が予定されています。
ここがつながれば、
福井北 → 大野 → 九頭竜 → 油坂峠 → 白鳥
が中部縦貫道で一本につながります。
そうなれば、福井から岐阜・愛知方面への移動はさらに便利になるでしょう。
高速道路が全通すると、今回のように九頭竜ICでいったん降りる必要もなくなります。
でも、今回、立ち寄ってみて思いました。
全通しても、あえて九頭竜ICで降りて休憩するのもいいかもしれない。
JR九頭竜湖駅を眺め、道の駅をぶらぶらして、福井の地酒を使った酒ケーキを買う。
高速道路をひたすら走るだけでは味わえない、そんな寄り道も車旅の楽しみです。
10年ぶりの車での福井帰省。
往路は11時間の大渋滞となりましたが、復路では新しくなった中部縦貫道と九頭竜ルートを楽しむことができました。
道路が新しくなると、同じ「福井への帰省」でも旅そのものが変わる。
次に車で福井へ帰る頃には、中部縦貫道は全線開通しているかもしれません。
そのとき、今回走った九頭竜の国道158号を懐かしく思い出すのでしょうか。
