映画:ターザン REBORN

読書に手一杯で、自ら映画を見る機会がなかなかないのですが、英語の先生にお薦めされた映画を紹介します。「The Legend of Tarzan(原題)」映画評論サイトRotten Tomatoesでの評価は高くないのですが、何度か見ることによってその価値を高められる映画だと思います。舞台はコンゴ。あらすじを少し知っておくと、理解が進みます。以下、映画の全編プレビューに沿って紹介します。

140年前のコンゴ。1885年にベルギー国王がコンゴ盆地の領有権を確保したことによってコンゴ自由国(=ベルギー国王の私有地)が成立。

「自由国(Free State)」とは実際には「自由な貿易が行える地域」という意味であり、現代的な意味での「自由な国民による国家運営」とは全く異なります。

ChatGPT 4o 2025.6.14

要は植民地。国王の私有地として運営され極めて過酷な搾取と暴力が行われました。しかしながら、インフラ(港や鉄道)の整備には莫大な資金が必要です。コンゴ自由国の経営に行き詰まり莫大な負債を抱えた国王は、事態を打開するため側近のロムをコンゴに派遣します。

この流れを知っておけば、映画が楽しめると思います。

コンゴという国は2つあります。1960年にベルギー領からコンゴ民主共和国 🇨🇩 が、フランス領からコンゴ共和国 🇨🇬 が独立しました。ベルギー国王が私領としてコンゴ 🇨🇬 盆地の領地権を獲得したのはその80年近く前のことです。日本は明治時代です。当時のコンゴの港町で本当に小さなワニを連れて散歩している人がいたかは不明ですが、大量の象牙を載せた貨物、港での資源運搬、欧州による資源搾取が進んでいました。そのためのコンゴの制圧。果たしてダイヤモンド搾取による「起死回生」は起きるのか?ハリーポッターの第五作以降の指揮を執った監督によるアクション・エンターテイメントです。

デヴィッド・イェーツ (2016) The Legend of Tarzan(ワーナー・ブラザース)

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It has been years since the man once known as Tarzan (Alexander Skarsgård) left the jungles of Africa behind for a gentr...
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