神田川を歩く②:江戸川橋から西へ、電車と街の記憶をたどる
前回は面影橋から東へ歩いた神田川沿い。今回は逆方向、江戸川橋駅から西へゆっくりと歩いてみました。
■ 町田から都心へ、小さな旅のはじまり
出発は多摩南、町田エリア。都心へ出るにはちょっとした旅です。祝日の朝、8時と9時、2回に分けて訪問してみました。1回目は各駅停車で、のんびりと。
まずは横浜線で長津田へ。この路線、明治時代の終わり(1908年)に開通し、生糸輸送のために作られた歴史ある鉄道です。原町田(現在の町田)もその当時からの駅のひとつでした。
■ 長津田から渋谷へ:田園都市線の登場
長津田からは東急田園都市線へ。
この路線が長津田〜渋谷でつながったのは1977年。それ以前は、小田急で町田→新宿と出るのが主流だったのでしょう。
開通に70年もの違いがあるためか、同じ都心通勤路線でも、
- 小田急=庶民的で多様
- 田園都市線=整っていて均質
そんな印象があります。
ただし、忘れてはいけないのが混雑。田園都市線は人口密度の高いエリアを走り、約40kmの通勤路線の混雑度は高いです。特急がないのも納得です。
■ 各停でも意外と差はない
ここでちょっとした発見。
急行と各停、実は大手町までの差は約10分程度。
渋谷から東京メトロ半蔵門線に直通するため、急行でも停車駅が増え、差が縮まるのです。
ということで、急行待ちはやめて各停へ。結果、がらがらで快適でした。
■ 青葉台の記憶と田園都市ブランド
田奈 → 青葉台 → 藤が丘 → 市が尾 → 江田 →
あざみ野 → たまプラーザ → 鷺沼
あざみ野 → たまプラーザ → 鷺沼あたりは田園都市ブランドの中心。急行がすべて停車します。住宅と商業施設が密集し、人口密度の高さを実感します。
青葉台はかつて5年ほど住んでいた場所。急行に乗って、時折、渋谷(のタワレコとHMV)に出かけていました。車窓の風景が少し懐かしい。
■ 多摩川を越えて「ニコタマ」へ
溝の口を過ぎて混雑が増し、多摩川を渡ると
二子玉川に到着。
駅に降りれば出てすぐに
「え、もう川?」という距離感。
地名の「玉川」は昔の表記、川は現在「多摩川」。
さらに「二子」は、川を挟んだ2つの集落を意味します。
都会と自然が共存する、やはりシャレオツな街です。
■ 渋谷を越えて地下へ
桜新町 → 駒沢大学 → 三軒茶屋 → 渋谷
渋谷で一気に人が入れ替わり、再び満員に。
ここから半蔵門線に入り、
表参道 → 青山一丁目 → 永田町 → 九段下 → 神保町 → 大手町
■ 乗り換えがムズいのもまた旅の一部
本来は永田町で乗り換えるべきところを、大手町まで行きそうになる小さなミス。
永田町では
有楽町線(Y)・南北線(N)・半蔵門線(Z)が交差しています。
結局、永田町で有楽町線に乗り換えて江戸川橋へ。
■ 江戸川橋:静かな大人の街
江戸川橋駅周辺は
下町+文教エリアの落ち着き
川沿い(北側)には江戸川公園。
帯状に続く遊歩道で、桜の季節はきっと見事でしょう。
■ 早稲田で少し贅沢なお昼
面影橋と江戸川橋の中程に位置する大隈庭園の脇を通り、早稲田方面へ。
ランチは老舗の蕎麦屋「金城庵」。
学生街とは思えない落ち着いた空間で、メンチカツ丼+そばのセットをいただきました。しみじみ美味しい。
近くにはキッチン南国(かつて訪れた神保町のキッチン南海の暖簾分け)も発見。次回の楽しみに。
■ 帰路へ
早稲田 → 神楽坂 → 飯田橋 → 九段下
ここから再び半蔵門線で長津田へ。
■ まとめ
神田川沿いの散歩は、ただの散策ではなく
鉄道・街・歴史がつながる旅
田園都市線の便利さと混雑、
二子玉川の開放感、
江戸川橋の静けさ。
すべてが対照的で、だからこそ面白い一日でした。
■ ひとこと
“各停の電車に乗ること自体が、街を知る旅になる”
また別の区間も歩いてみたくなりました。

