読書:漁港の肉子ちゃん

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突然、泣ける小説が読みたくなった日

ある日、ふと
「思いきり泣ける小説が読みたい」
そんな気分になりました。

まだこのブログでは書いていませんが、数年前に 月と六ペンス を読んだとき、胸の奥がぎゅっと締め付けられ、泣く一歩手前までいったことがあります。
それ以来でしょうか。ちょっとした場面でも、涙腺が以前より緩くなったような気がしています。

……とはいえ、まだ「涙腺崩壊」とまではいきません。
(モームの最高傑作については、いずれ別記事でじっくり書きたいところです)

ネットで「泣ける本」を探してみる

「泣ける小説」と検索してみると、出てくる出てくる。
ランキング、まとめ記事、ジャンル別おすすめ。

今回選んだのは、
【2025年版】泣ける小説のおすすめ本10作品紹介
という記事で紹介されていた一冊です。

タイトルは
漁港の肉子ちゃん

……正直なところ、
この題名から「号泣」を想像できた人は、いないと思います。

気になって、電車の中で一気に読んでみました。

世間の物差しでは測れない生き方

読み進めていて、ふと気づいたことがあります。

この小説の中に、「月と六ペンス」が、さらっと登場したのです。

共通しているのは、世間の価値観や常識では測れない生き方を描いている点。

それに気づいた瞬間、物語の奥行きが一気に広がりました。

小説の中に散りばめられた「孤独に寄り添う本たち」

さらに読み進めると、こんな作品たちも顔を出します。

  • フラニーとゾーイー
  • ライ麦畑でつかまえて
  • 「チョウチンアンコウという魚がいる。」から始まる物語
    悪酒の時代/猫のことなど

いずれも共通しているのは、
「自分は一人じゃない」と、そっと教えてくれる本だということ。

原作に登場するこれらの小説を、すべて紹介しているブログも見つけました。
こういう“読書の連鎖”が見える記事、いいですよね。

小説 → 映画、そしてその違いを楽しむ

この作品は、
直木賞作家 西加奈子 さんの原作を、
明石家さんま さんがプロデュースし、
アニメ映画化もされています。

小説を読んだあとに映画を観ると、

  • 住んでいる場所の設定
  • トトロ観(!)
  • 肉子ちゃんが口ずさむ歌

などなど、小説との違いを発見するのも楽しかったです。

その違いについても、先ほどのブログでとても丁寧に解説されていました。

それでも、号泣はできず

……ただ。

号泣、まではいきませんでした。

胸は温かくなり、
優しい気持ちにもなり、
確かに「いい本」だったのですが。

どうやら、
涙腺崩壊への旅は、まだ続きそうです。

次は、どの一冊が来るのでしょうか。
またふらりと、本屋か検索の海に潜ってみようと思います。


西加奈子(2011)漁港の肉子ちゃん(幻冬社)

『漁港の肉子ちゃん』西加奈子 | 幻冬舎
男に騙されてたどりついた北の町。焼き肉屋「うをがし」で肉子ちゃんは働いている。太っていて、不細工で、とても明るい肉子ちゃんと、クールで賢い娘、キクりんの、なんでもない愛しき日々。
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