🎻 音楽の秋、2回目の音楽鑑賞記事
――若き弦楽四重奏団と、深く濃い名曲たち――
このブログで音楽鑑賞について書くのは、実は今回が2回目。
一年のうちに数回だけ巡ってくる「第5土曜日」という、ちょっと特別な日に、また一つ忘れられないコンサート体験が加わりました。
📅 きっかけは「神奈川イベントカレンダー」
2025年は8月に続き、11月も「土曜日が5回ある月」。
8月に青葉台のフィリアホールで手に入れた神奈川イベントカレンダーが、今回は大活躍しました。
このカレンダーは、神奈川県内22会場のイベントを月ごと・エリアごとに一覧できる優れもの。
その中で目に留まったのが、橋本駅すぐそばにある「杜のホールはしもと」で行われる弦楽四重奏公演でした。
出演は、若き4人組
クァルテット・インテグラ。
これは行くしかない、と思いチケットを購入。
ちなみにこのホールのチケットは、橋本まで行かなくても相模原市民会館や相模女子大学グリーンホールで買えるのも嬉しいポイントです。
🍁 11月末、音楽の秋を味わう
紅葉も一段落する11月末。
「音楽の秋」をじっくり味わうには、これ以上ないタイミングだと感じました。
前回と同様、事前予習をしてからコンサートへ。
今回はYouTubeではなく、Apple Musicを活用しました。
- 1億曲以上が定額で聴き放題
- CD音質以上で気軽に再生
- プレイリストに入れて繰り返し聴ける
この「何度も同じ曲を聴ける」という体験は、クラシックの予習にとても向いています。
📖 当日のパンフレットで、視点が深まる
会場で手に取ったパンフレットには、音楽美学・音楽評論家の堀朋平さんによるプログラム・ノートが掲載されていました。
事前にChatGPTで整理していた自分のメモと照らし合わせることで、理解がさらに立体的に。
ここからは、自分用の整理メモも兼ねて、曲ごとの気づきをまとめておきます。
🎼 ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59-3《ラズモフスキー第3番》
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- モーツァルト没後の翌年、22歳で音楽の都ウィーンへ
- 36歳になるまで手をつけなかったジャンルが「弦楽四重奏」
- 「ラズモフスキー」とは、この作品を委嘱した人物
- 当時から非常に人気の高い名曲
楽章ごとの印象
- 第1楽章:暗闇に沈むような不協和音。オペラの地下牢のよう
- 第2楽章:アンニュイで親しみやすいが、どこか影がある
- 第3楽章:優雅なメヌエット。三拍子にウィーンの空気
- 第4楽章:きらびやかで高度なフーガ。聴く側は最高に楽しい
🎼 シューベルト
弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 D887
フランツ・シューベルト
- 14歳で弦楽合奏を書き始めた天才
- 巨人ベートーヴェンへの複雑な感情
- 作曲した最後の弦楽四重奏曲
- 「シューベルト最大規模の四重奏曲」
楽章ごとの印象
- 第1楽章(21分):冒頭のトレモロと極端な強弱の衝突
- 第2楽章(12分):孤独、祈り、深い嘆きの世界
- 第3楽章(6分):スケルツォ。混沌と疾走、夢の踊り
- 第4楽章(11分):死の舞踏。技巧的だが爽快
🌍 クァルテット・インテグラという存在
クァルテット・インテグラは、2015年に桐朋学園高等学校在学中に結成。
主要国際コンクールでの受賞を重ねる、日本発・世界水準の若手弦楽四重奏団です。
現在はドイツのHannover在住。
日本に一時帰国し、最初の演奏地が「橋本・杜のホール」だったというのも、どこかご縁を感じます。
👀 前方席で体感した「四人で一つ」
私の席は前方右側。
弓さばきだけでなく、表情まではっきり見える位置でした。
指揮者のいない弦楽四重奏。
なぜここまで息が合うのか――
- 出だしは無言の合図
- 呼吸と身体の動きがサイン
- 演奏中は「聴き合い」「擦り合わせる」感覚
気づけば、四人で一つの生き物のような動きに見えてきます。
問いかけ、応答し、割り込み、また全員で結論へ向かう。
難曲の第4楽章を全員で乗り越えていく姿に、思わず胸が熱くなりました。
✍️ サイン会で知った、もう一つの物語
終演後、アルバム購入者向けのサイン会へ。
そこで、チェロ奏者が韓国出身であることを知ります。
国境を越えて結成された四重奏団。
しかも2025年には福井県でも演奏していたと知り、完全に「推し」に。
🎧 これからの楽しみ方
今は、別の演奏家による同じ曲を手軽に聴ける時代。
今回の学びは一つ。
もっと徹底的に聴き込んでから、コンサートに行くと、さらに楽しい。
情報量という点では、
- YouTube:演奏の種類・数は圧倒的
- Apple Music:音質と使い勝手が抜群
この二つをうまく使い分けながら、
次の「音楽の秋」も、また一歩深く味わってみたいと思います 😊
