静かな夜に届く、いちばん大切な知らせ
クリスチャンは、「死ぬ」ということを、過度に恐れてはいないのかもしれません。
その時が来たら――おびただしい数の天使が、自分を天の御国へと運んでくれる。
そんな情景を、ふと想像することがあります。
最近、個人的に量子力学にハマっています。
「頭の中でずっと『ボレロ』が流れている」と語っていた保江邦夫さんの本を読んでいて、科学と音楽と人生が、どこかで静かにつながっているように感じています。
私が日曜日に通っている教会では、12月24日の夜にキャンドルサービスが行われます。
名前の通り、一本一本の蝋燭に火を灯しながら、
「きよしこの夜」
「諸人こぞりて」
といった、昔から親しまれているクリスマスソングを、みんなで歌います。
その後、牧師先生が、聖書に記されているイエス・キリスト誕生の場面からメッセージを語ってくださいます。
この日は、普段あまりお見かけしない方も多く来られ、教会の空気も少し特別です。
夜の集まりということもあって、高齢の方より、若い人や子どもたちの姿が目立ちます。
ですから、牧師先生のお話も、いつもよりぐっと分かりやすい――そう思って大丈夫です。
蝋燭の火だけが灯るため、会堂の電気は消されます。
暗く、静かで、どこか厳かな雰囲気の中で、言葉に耳を傾けます。
イエス・キリストの誕生は、当時、ほとんど世間から注目されませんでした。
誰に歓迎されることもなく、静かに起こった出来事でした。
それでも牧師先生は語ります。
「宇宙の歴史の中で、最も重要な出来事だ」と。
その誕生を最初に知らされたのは、ベツレヘム郊外の羊飼いたちでした。
焚き火がぱちぱちと音を立てる夜。
その空に、神の栄光の光が現れ、天使が語りかけます。
「恐れることはありません」
告げられたのは、良い知らせ。
福音――グッドニュースです。
地上の平和が宣言されました。
その賛美と知らせを聞いた羊飼いたちは、立ち上がり、歩き出します。
1925年のクリスマスシーズンに生まれたシュレディンガーの波動方程式は、
粒子を「位置や軌道がはっきりしたモノ」としてではなく、
波の性質や重ね合わせ、確率を含んだ「状態」として捉えました。
それは、
「誰にでも起こりうる」けれど、
「誰にでも同じ形で起こるわけではない」
という世界の見方です。
恵みは、誰にでも与えられている。
けれど、それに気づくかどうかは――もしかしたら、自分次第なのかもしれません。
静かな夜に。
どうか、皆がそれぞれの形で、クリスマスの恵みを味わえますように。

