本の副題は「ラストワンマイルのイノベーション」
多重下請けからの脱却・ドライバーの年収800万円・みんなが嬉しい仕組みづくり
最近読んだ本の中で、特に印象に残った一冊があります。
表紙には、
- 「多重下請けからの脱却」
- 「目指せドライバーの年収800万円」
- 「荷主も!運送会社(ドライバー)も!エンドユーザーも!みんなが嬉しい」
と力強い言葉が並び、思わず手に取ってみました。
著者・足立さんのバックグラウンドがおもしろい
著者の足立さんは、新卒でNTTへ入社。
営業 → 新規事業立ち上げを経験したものの、やりたいこととのギャップを感じて退職。
その後は飲食店を開業しますが、タイミング悪く新型コロナが直撃します。
そこから一転、ワクチン配送の仕事に関わったことがきっかけで、
「日本一ドライバーを幸せにする」 を掲げる 株式会社BLUE BATON を立ち上げ。
いまでは、ラストワンマイルを担う企業として存在感を増しています。
ドライバーの現実と、解決策としての“共同配送”と“DtoC”
まえがきでは、ドライバーが直面する苦しい現実が語られます。
- 長時間労働
- 多重下請け構造
- 遠すぎる配送センター
- 再配達の多発
これをまとめて解決する方法として紹介されているのが、
- 共同配送
→ 複数荷主の荷物を一人のドライバーがまとめて届ける仕組み - DtoC配送
→ ネット注文の商品を「近くの実店舗」からピックアップして配達するスタイル
この2つは利益率を改善し、ドライバーの稼ぎを底上げできるモデルとして紹介されています。
ベンチャーらしいスピード感:第3章が特に面白い
第3章「ラストワンマイルの新しい世界」では、次々と新しい挑戦が登場します。
- 貨物運送会社と連携し、医療機器配送へ参入
- シフトの自動作成・調整にAIを活用
- 配達車両を使った“広告収入”
- フランチャイズ展開で荷主と直接契約
こうした施策を淡々と実行していく姿が、まさにスタートアップの熱量そのもの。
現実は厳しい。それでも年収800万円を目指す理由
もちろん良いことばかりではありません。
- 黒ナンバー軽バンや幌トラックの準備
- 細い道での配送リスク
- 側溝に落ちるなど事故リスク
- そのため割高になる自動車保険
こうしたデメリットも包み隠さず描かれています。
それでも足立さんは、
「一人で働くのが好きな人が、どうすれば年収800万円を目指せるか」
に丁寧に答えてくれています。
中でも心に刺さったのが、
フィロソフィを持つこと。
— 絶対に事故を起こさない
— クレームを発生させない『物を届ける仕事ではなく、“心を届ける仕事” と考える』
という一文。
これは業界を超えて、どんな仕事にも通じる気づきでした。
宅配は「新しいインフラ」。就活人気も上位になるかも
宅配便は、今や社会に欠かせないインフラ。
むしろ「新しいインフラ」と言っていい存在です。
足立さんが本で描いていたように、
ラストワンマイルの仕事が就活ランキングの上位に入る日も、
そんなに遠い未来ではないのかもしれません。
ドライバーの長時間労働や多重下請け構造に切り込む『ラストワンマイルのイノベーション』を読了。共同配送やDtoCモデル、年収800万円を目指す働き方、心を届ける仕事という理念など、宅配の未来を考える一冊を紹介します。とのことで、
足立さんはNoteも更新されているようです。
興味のある方は、そちらもチェックしてみると良さそうです。
足立さんはも立ち上げられているので、参考にされると良いかもしれません。
足立祐介(2024)読書:ドライバーの働き方改革(マネジメント社)
