「ハンガーゼロ・ニュース」との出会い
通っている教会で、ふと目に留まったのが「ハンガーゼロ・ニュース」2025年10月号でした。
これは日本国際飢餓対策機構(Hunger Zero)が毎月発行しているニュースレター。全8ページの誌面には、現地活動のスナップショットや世界の飢餓状況、募金報告、活動レポート、イベントカレンダーなどが整然と収められています*。
ウェブサイトでも電子版を無料で読むことができ、気軽に手に取れるのが嬉しいところです。
礼拝でのメッセージ ― 「舟の右側」
手にした「ハンガー・ゼロニュース」の月刊誌を静かにページをめくっていると、ほどなくして日曜礼拝が始まりました。
今日の聖書箇所は「ヨハネの福音書」21章1〜8節。イエスが復活後、ガリラヤ湖で弟子たちと再会する場面です。
弟子たちが舟の右側に網を打つと、網は魚でいっぱいに。聖書において「右側」はしばしば祝福や権威、神の御心に一致することを象徴しています。イエスの右の座や、裁きにおける右側の位置などもその例です。
聖書と日本文化にみる「右」
興味深いのは、この「右側」への意味づけが日本の文化とも響き合っていること。
例えば、達磨(だるま)は右目を塗ることで願いの成就を祈ります。招き猫は右手を挙げて豊漁や商売繁盛を招きます。
聖書に触れることで、身近な文化にも「祝福は右側にある」という共通の視点が見えてくるのかもしれません。
ガリラヤ湖の漁と今に続く伝統
ちなみに、ガリラヤ湖(イスラエル北部の淡水湖)では、今でも漁師たちが網を使ってテラピアなどを捕っています。
2000年前の光景が、今もどこかで続いていると思うと心が温まります。
ニュースレターを囲んだ「交わり」の可能性
伝統や文化を大切にしつつも、時代に合わせた工夫があると、人々の心にさらに届きます。
「ハンガーゼロ・ニュース」のようなニュースレターも、ただ置かれているだけでなく、礼拝後のお茶の交わりの場などで自然と手に取れる仕組みがあったら素敵だなと思いました。
私自身も、そうした“つながりの場”を作る働きかけをしていきたいと願っています。2025年10月19日の日曜礼拝にて。
*ハンガーゼロ・ニュースレター:毎月発行される全8ページの冊子は、世界の飢餓や支援活動の現場を知ることができる貴重なニュースレターです。このニュースレターの構成は大体決まっています。
- 表紙:現地での飢餓対策活動を写したスナップショット
- 2ページ目:世界の飢餓状況についての最新情報
- 3ページ目:募金報告(どのように活用されているかも紹介)
- 4ページ目:ハンガーゼロサポーターの支援を受けて活動する人々の現地レポート
- 5ページ目:イベントカレンダー
- 6〜7ページ目:サポーターによる支援地訪問の報告記事
- 8ページ目(最後):対策機構からのお知らせ
表紙の写真は、活動の現場で撮影されたリアルな一瞬。ページをめくるごとに「世界の今」と「支援のつながり」が伝わってきます。教会やイベントで冊子を見かけたら、ぜひ気軽にチェックしてみると良いと思います。

