早朝の奈良をゆっくり歩く贅沢
普段の平日は、早歩きでちょっとしたトレーニング気分で歩いていますが、地方に出かけた時の朝は少し特別。街の空気を味わいながら、ゆっくり名所を歩いて巡るのが楽しみになっています。
前回は「金沢駅から金沢城公園まで歩いた記事」を紹介しましたが、今回は奈良での朝の散歩を記してみます。
JR奈良駅から奈良公園へ
落ち着きのある“二条通り”を一直線
JR奈良駅から東に向かって歩くこと約2km。奈良公園の西端までは、驚くほどシンプルな道のりです。
金沢の「駅前から公園通り」とは違い、車の往来は控えめで、二条通りはとにかく落ち着いた雰囲気。観光地とは思えないほど静かで、歩行者や自転車が中心の、散策にぴったりな通りです。
そして奈良公園が近づくと……
公園の外でも鹿・鹿・鹿!🦌🦌🫎
このあたり一帯に流れる穏やかな空気を、歩きながらそのまま味わえます。
“奈良公園は公園じゃない”と感じる理由
以前、奈良を訪れた際、奈良公園内にある 春日野国際フォーラム〈IRAKA〉 で国際会議に参加したことがありました。その記憶を頼りに「朝のうちに寄ってみようかな」と一瞬思ったのですが、改めて実感。
奈良公園は、とにかく広い。
名前は“公園”でも、実態は 東大寺・興福寺・春日大社・若草山の麓まで含む巨大な文化・自然エリア。
淵野辺公園(相模原市)と比べると、スケールがまったく別次元です。
今回の散歩は「猿沢池」と「興福寺」まで
今回は、西端にある 猿沢池 をぐるっと回り、すぐ近くの 興福寺 を参拝して折り返しました。
もし宿泊地が近鉄奈良駅付近だったら、若草山の麓まで足を伸ばせたかもしれません。やはり“駅チカ滞在”は散策に強い味方ですね。
JR奈良駅の“逆方向”には平城宮跡
こちらは平坦で歩きやすい
なお、JR奈良駅から西に向かうと、平城宮跡。
奈良公園ほど起伏がなく、広大な平地が続くため、こちらも散歩に最適です。
「早起きは三文の徳」といいますが、奈良の場合はその“徳”が本当に体感できる街だと実感します。朝の風に触れるだけで得した気分。
“賞味期限10分” のわらび餅は必食
奈良グルメも忘れてはいけません。
最近特に話題なのが、賞味期限10分のわらび餅。
口に入れた瞬間にほどける“幻の食感”。
いまや奈良を象徴するスイーツのひとつになっているようで、実際に食べてみたら納得のおいしさでした。
京都・大阪からのアクセスも抜群
奈良へは、京都や大阪から JRでも近鉄でもアクセス可能。
観光が目的なら、何かと便利な 近鉄奈良駅 を目指すのが個人的にはおすすめです。
ゆったりとした空気の流れる奈良の朝。
忙しい日常のリセットに、また歩きに行きたくなる——そんな街でした。
