2025年10月上旬、仕事で1週間ほどアメリカ・オレゴン州ポートランドに滞在しました。オレゴン州で一番大きな都市とはいえ人口は100万人未満。幸いにも天候に恵まれ、日中はダウンジャケットなしで快適に過ごせました。
空港から市街地へ直結するMAX Light Rail
到着して最初に感動したのが、空港から市街地までのアクセスの良さ。空港始発の「MAX Light Rail(ライトレール)」で簡単に移動できるのです。
しかも支払いは超スマート。非接触型クレジットカードやApple Payでそのまま改札代わりにタップするだけ。アプリをインストールする必要も、券売機でチケットを買う必要もありません。海外からの訪問者にとって、これ以上ないくらい便利な仕組みです。
運賃もリーズナブルで、何度か利用してみましたが、日本の地方鉄道と比べても断然便利。
Hopリーダーと信用乗車方式
日本では車内にICカードの読み取り機が設置されていることがありますが、ポートランドのMAXは違います。各駅のプラットフォームにある「Hopリーダー」で乗車前にタップするだけ。降車時のタップは不要です。
理由はシンプル。距離制ではなく定額制だから。大人料金は「2時間30分乗り放題」扱いになり、1日に2回乗れば自動的に1日パスに切り替わる仕組み。1日に3回乗ることはなかったのですが、これがまた信じられないほど便利そう。
ちなみに空港始発はRed line。市内ではRed、Blue、Greenの3路線が早朝5時頃から15分間隔で運行していて、行き先表示も色付きマークでとても分かりやすかったです。
朝の散歩で気づいた日の出事情
旅先のルーティンとして「朝の散歩」を楽しみにしていたのですが、ここで一つ盲点が…。
日本では朝5時半でも薄明るいのに、ポートランドでは6時を過ぎても真っ暗。6時半になっても夜のような暗さで、結局7時を待たないと安全に散歩できませんでした。北米の秋の夜明けは想像以上に遅いですね。
散歩の途中で立ち寄ったStumptown Coffee
散歩のお供といえばコーヒー。ポートランド発祥の「Stumptown Coffee Roasters」は外せませんでした。
今回は、Old Town Chinatown駅から歩いて、ダウンタウンの店舗を訪問。最寄り駅だったSkidmore Fountain駅は2025年8月に廃止されてしまったので注意が必要です。
メニューで目を引いたのが「コルタード (Cortado)」。
☕ コルタードとは?
ChatGPT-5 2025-10-13
- 意味:スペイン語の cortar(切る)から来ていて、「(濃い)エスプレッソを少量のミルクで“切る”」という意味です。
- 構成:
- エスプレッソ:ミルク = 1:1(同量)
- ミルクはフォーム(泡)がほとんどなく、スチームして滑らかに温めたものを使います。
- 特徴:
- ラテやカプチーノよりも ミルクが少ないため、エスプレッソの味がしっかり残ります。
- マキアートよりは ミルクが多いので、苦味が和らぎ、口当たりはまろやか。
- サイズ:小さなグラス(3〜4オンス、90〜120ml程度)で提供されるのが一般的。
ラテやカプチーノよりエスプレッソが強いので、エスプレッソが苦手な方は砂糖を入れたくなりますね。お店の数は限られますが、空港店や発祥のDivision店にも寄るのも良いでしょう。
思わぬ罠:カナダ経由で必要なeTA
旅の準備は「たびレジ」と「Visit Japan Web」で万全のつもりでしたが、一つだけ落とし穴が…。
ポートランドへは日本から直行便がないため、サンフランシスコやロサンゼルス、バンクーバーを経由することになります。今回は帰国便がカナダ・バンクーバー経由。
ここで問題発生。カナダはトランジットでもeTA(電子渡航認証)が必須なのです。チェックイン時に「eTAがないと搭乗できません」と言われ大慌て💦
その場でスマホからオンライン申請し、7カナダドルをクレジットカードで支払い。数分で承認メールが届き、無事に搭乗できました。まさに冷や汗体験…。
まとめ
ポートランド滞在は、便利な公共交通と美味しいコーヒーに助けられた旅でした。MAXライトレールの「Hopタップ方式」は、日本でも導入してほしいくらいの快適さ。
そして海外では「日の出の遅さ」と「経由地での入国要件」に注意!次回はもっと余裕を持って準備したいと思います。

