お出かけ朝散歩:駅から歩いて楽しむ金沢の朝 — 金沢城と兼六園、近江町市場へ

早朝に訪れた金沢城跡公園 健康
早朝の広大な金沢城公園にて。隣には日本三代庭園の一つ、兼六園があります。
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地方に出かけたときの朝って、なんだか特別ですよね。普段なら忙しい平日でも、旅先では少しゆったり歩きながら、その土地ならではの名所を訪ねることができます。

前回は「岡山駅から岡山城まで歩いた記事」を書きましたが、今回は金沢での散歩を記してみます。

金沢駅から兼六園・金沢城へ

岡山では「岡山城」と「後楽園」が隣り合っていましたが、金沢でも「金沢城」と「兼六園」が隣接しています。駅からお城までは約2km。往復するとそれなりに歩きますので、暑い季節は水分補給が必須です。ちなみに金沢には路面電車がありません(福井や富山には残っているのに…私の生まれた年に廃止されたとか)。鉄道好きにはちょっと寂しいかもしれませんね。

金沢駅のシンボル「鼓門(つづみもん)」を抜けて、車通りの多い金沢駅通りを真っ直ぐ歩くと、近江町市場にたどり着きます。市場の交差点には地下道があり、百万石通りへ抜けられるのですが、初めてだと方向感覚を失いやすく、私も出口を間違えてしまいました。

それでもなんとか黒門に到着(黒門の直ぐそばの金澤屋珈琲店さんには24時間稼働の自動販売機が設置されており、早朝でも利用している方がいました)。金沢城公園・兼六園は、朝の早い時間は無料で開放されていて、静かな散策を楽しむことができます。

金沢城と岡山城のちがいを歩いて感じる

岡山城を訪れたときは、再建された立派な天守閣が印象的でした。黒い外観から「烏城(うじょう)」とも呼ばれ、再建ながらも堂々たる姿に城好きの心をくすぐられます。

一方、金沢城は少し趣が違います。ここでは天守閣は再建されておらず、広大なお城の跡地が公園として整備されています。歩いていると、復元された石垣や門、櫓が次々と現れ、当時の雰囲気を想像しながら散策できるのが魅力です。

「天守がないと物足りないのでは?」と思うかもしれませんが、実際に歩いてみるとそんなことはありません。むしろ、加賀百万石を支えた居城の広さや石垣の迫力を体感することができ、城跡としての存在感は十分。整備された公園の緑と歴史的建造物が調和し、朝の散歩にはぴったりのスポットでした*

朝の近江町市場

帰りは近江町市場の中をのぞいてみました。朝7時前だと観光客向けのお店はまだ閉まっていて、魚屋さんや八百屋さんが仕入れや開店準備に追われている時間帯。市場の「働く朝の姿」を見たいなら、この時間帯に訪れるのもなかなか貴重な体験になります。

金沢グルメとお土産

金沢といえばやっぱり「お寿司」と「おでん」。金沢駅構内や駅近くには、気軽に楽しめるお店がそろっています。

そして今回の“おみやげ代わりスイーツ”は、駅構内の「たい焼き工房 土九 金沢駅あんと西店」で買った葛アイスバー。種類も豊富で、しかも溶けにくいので急いで食べなくても大丈夫。移動中の北陸新幹線でゆっくり味わうことができました。

まとめ

岡山と金沢、どちらも「お城+庭園」という黄金ペアを楽しめる街でした。金沢は城跡の公園散策に加えて、早朝の市場の活気や駅で買えるローカルスイーツも魅力。次回はもっと時間をとって兼六園の四季も堪能したいなと思いました。

*お城の跡に大学キャンパス:以前、金沢城跡には金沢大学のキャンパスがありました。学生たちは石垣や堀のそばを歩いて通学し、歴史と学びが同じ空間に存在していました。「お城の跡に大学のキャンパスがある」という例は、全国的にも非常に珍しいです。現在、城跡に大学キャンパスが残っている例としてよく挙げられるのは以下の3つです。

  • 弘前大学(青森)…弘前城三の丸跡にキャンパスがあり、公園と隣接しています。
  • 愛媛大学(愛媛)…松山城二之丸跡に旧制松山高等学校の流れをくむ施設が残っています。
  • 鹿児島大学(鹿児島)…鶴丸城跡の一部に大学関連施設が今もあります。

つまり、かつては「城=学び舎」だった例がいくつもあったのに、今ではごくわずかしか残っていません。歴史的景観と学問の場が重なる空間は、なんとも不思議で魅力的です。

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