生成AIで手軽にアイキャッチ画像を作ろう
いまや「アイキャッチ画像をどう作ろう?」と悩む必要はありません。ChatGPTに限らず、生成AIツールを使えば誰でも簡単にオリジナル画像を作成できます。
実は、こうしたAI画像生成サービスはChatGPTよりも前から存在していました。たとえば NightCafe(ナイトカフェ)。これはコロナ前の、まさにAI画像生成の黎明期から提供されていたサービスです。一般向けに高品質な画像を生成できるツールとして、多くのクリエイターに利用されてきました。
そして今では、Canvaの有料プランにもAI画像生成機能が搭載されています。ブログやSNS用のアイキャッチ画像作りがますます手軽になりましたね。
プロンプトの進化とAIの改善
生成AIは日々進化しています。最近ではプロンプト(指示文)の工夫次第で、リアルなイラストや写真風の表現まで驚くほど高精度に描けるようになりました。
ただし、少し前の2024年頃を振り返ると、生成AIが社会で大きな節目を迎えた時期でもありました。この頃のAI画像は、サイケデリック調*やアメコミ風*の描画が多く、文字がうまく表示されず“文字くずれ”が起こるといった課題もありました:
ChatGPTに搭載された画像生成ツールが初期に公開されたとき、多くのユーザーが「AIの想像力」を試そうとして、サイケデリック(幻想的・非現実的・抽象的)なイメージをリクエストすることが多かったのは事実です。そのため、初期に「AIが描いた絵」としてネットやメディアに出回った画像には、極端に色鮮やかで奇抜な表現やシュールな構図が多かった印象があります。
また、AI画像生成の初期のアルゴリズムは、ディテールの整合性やリアルさをまだ十分に扱えず、むしろ抽象画やサイケデリックなスタイルの方が相性がよかったという側面もあります。結果として、
- 幻想的で夢のような表現
- 鮮やかな色彩の乱舞
- 不思議な組み合わせ
といったサイケデリックな作品が目立ったわけです。つまり
ChatGPT 4o 2025.7.1
- ユーザーが求める「AIらしい面白い絵」
- 技術的に得意だった抽象的表現
が合わさって、AI画像生成の初期はサイケ寄りの絵が多く共有された、というのが背景です。
ジブリ風アイキャッチ画像を作ってみた
生成AIでアイキャッチ画像を作るとき、ちょっと注意したいのが サイケデリック風の表現。これはAIが持つクセのひとつで、色や形が派手にうねったり、見ていて落ち着かない雰囲気になってしまうことがあります。
これを避けるには、シンプルで優しい言葉を添えてプロンプトを書くことが大切です。私は、ここみさんのブログ「ChatGPTでブログのアイキャッチ画像を簡単作成!タイトル文字入れも可能に✨初心者向けプロンプト術」を参考にしました。おかげで、目指していた ジブリ風の温かいアイキャッチ画像 をつくることができました。
読書記事のテーマ
今回のアイキャッチをつけた記事は、読書カテゴリの「ミニマリストな暮らしへの挑戦」。インタビュー形式で、シンプルな生き方を実践している人の声をまとめています。
「シンプルであることが、私にとっての豊かさの証です」
「ゆとりある暮らしで日々幸せをかみしめています」
「ものは同居人。愛着がわくものだけと暮らしたいです」
そんな言葉が印象的な記事です。さらに、登場する方のお気に入りは「熱帯魚と稚エビ」。毎週水換えをして、繁殖にも成功したそう。心に余裕が生まれて、読書の時間も増えたと語ってくれました。
実際に試したプロンプト
記事の内容を踏まえて、私はこんな感じでAIにリクエストしました。
読書の記事:
ミニマリストな暮らしへの挑戦!ミニマルな生き方を実践している人へのインタビュー形式
「シンプルであることが、私にとっての豊かさの証です」
「ゆとりある暮らしで日々幸せをかみしめています」
「ものは同居人。愛着がわくものだけと暮らしたいです」Q.お気に入りの欠かせないものは?
A.半年前から買い始めた熱帯魚。毎週水換えをしているのが功を奏しているのか、稚エビの繁殖にも成功しています。心に余裕が生まれて、読書の時間も増えました。
について「ウェブサイト」も参考にして、良識あるアイキャッチ画像をジブリ風で作ってください。サイズは1200px x 630pxで。
すると、やさしいタッチで描かれた 本と暮らし、自然を感じさせる絵 が生成されました。まさに記事にぴったりの雰囲気です:

ジブリ風+ちょっとダンディーな読書アイキャッチ
さらに工夫をしてみました。プロンプトに、
「チノパンを組み合わせた着こなしスタイルのダンディーおやじが、ソファーで読書をしている様子も添えてください。画像の右上に『ミニマリストな暮らしの作り方』という手書きの温かい文字を入れてください。」
と加えてみたのです。
すると、AIが返してきたのはまさにイメージ通り。読書記事にぴったりの“ミニマリストな暮らしの作り方”というアイキャッチ画像が出来上がりました。落ち着いた雰囲気のダンディーなおやじがソファーで本を読む姿、そして右上にはやわらかな手書き風の文字。記事タイトルのメッセージをそのまま表現してくれる一枚になりました(読書記事、何から減らす?どうやめる?ミニマリストな暮らしの作り方のアイキャッチ画像)。
サイケからミニマルへ
一時期の生成AIは、どうしてもサイケデリックな描画が多く、派手すぎて「読書記事」や「暮らしのテーマ」には馴染みにくかったのも事実です。けれど、プロンプトの工夫とAIの進化で、いまではジブリ風やミニマルな雰囲気まで自然に表現できるようになりました。
もちろん、いつか再びサイケ的な描画が人気になる時代が来るかもしれません。でも、少なくとも 「ミニマルな暮らし」をテーマにした読書記事では、私はこれからも ジブリ風の優しいアイキャッチ画像 を使いたいと思っています。
✨ AI任せにせず、ちょっとした言葉の追加で仕上がりはぐっと変わります。生成AIとのやりとりも、記事作りの楽しみのひとつですね。
*サイケデリック調な描画:コントラストが強烈で鮮やかな原色が多用されます。
*アメコミ風:アメリカンコミック風

