WordPress サイトのバックアップをとってみた話
レンタル当初は空っぽだったサーバーに WordPress をインストールしてから、もうすぐ1か月(参照:ディスクの使用量とバックアップ)。この間に気づいたのは、無料プランでは自動バックアップが行われないということ。だからこそ、自分で定期的にバックアップを取るのは大切なメンテナンス作業だなと実感。
サーバーパネルから手動バックアップ
サーバー管理画面(サーバーパネル)のメニューに「サーバー:手動バックアップ作成」という項目があります。ここから運営しているウェブサイトの ホームディレクトリ全体をまとめてバックアップすることができます。
通常は、運営中のサイトのディレクトリをバックアップしてダウンロードしておけば十分。私は実際に、toshikit.com のバックアップを選んで「作成してダウンロード」をクリックしました。
すると、私のMacのダウンロードフォルダに toshikit.com.tar.gz という圧縮ファイルが保存されました。これを別の場所へ移動。私はダウンロードフォルダの中に「としきおやじ」というサブディレクトリを作り、そこへ整理しています。
ちなみに、過去のファイルには日付を付けて保存しておくとわかりやすいですが、基本は最新版だけあれば安心です。
Macでの解凍方法
ダウンロードした圧縮ファイルは、Mac の「ターミナル」から解凍できます。
cd Downloads
cd としきおやじ
gzip -d toshikit.com.tar.gz
tar -xzvf toshikit.com.tar
ただし注意点がひとつ。ダウンロード先に同じ名前のファイルがすでにあると、自動的に (1) や (2) のような番号が付加されたファイル名になります。
例: toshikit.com (1).tar.gz
このとき、括弧の前に 半角スペース が入るので、ターミナルではそのままだとファイルを認識してくれない場合があります。
そんなときは、
- ファイル名をシンプルにリネームする
- サブフォルダに移して整理する
- 古いファイルは削除してフォルダをスッキリさせる
といった“断捨離”が効果的です。フォルダ内がシンプルになっていれば、ストレスなく操作できます。
解凍に成功すると、home フォルダの中に toshikit.com フォルダが出てきます。
(例:home\ssxxxxxx\toshikit.com)
ここには一連のフォルダやファイルが格納されていて、ファイル転送ソフトを使って中身を確認することが可能です。
特に大事なフォルダ
中でも重要なのは public_html\wp-content フォルダ。その中の以下の3つが肝心です:
- themes(テーマのデータ)
- plugins(プラグインのデータ)
- uploads(画像やアップロードファイル)
もし別のレンタルサーバーを利用していてサーバー管理からのバックアップ機能がなかったとしても、最低限この3つのフォルダをバックアップしておけば、サイトを復旧できる可能性は高いです。
WordPress のダッシュボードからXMLを保存
バックアップといえばサーバーファイルだけでなく、WordPress ダッシュボードにも エクスポート機能 があります:

- ダッシュボードの「ツール」 → 「エクスポート」から、投稿や固定ページ、メディアなどのコンテンツを XMLファイル にまとめて保存可能。
この XML は、別の WordPress 環境にインポートすればコンテンツを再現できるので、サーバーファイルとは別に取っておきたいバックアップです。
バックアップの頻度は?
気になるのは「どのくらいの頻度でバックアップを取るか」。無料プランだと自動バックアップがないので、自分でスケジュールを決めるしかありません。
- 投稿や更新が少ない → 月1回で十分
- 更新が多い(毎週記事を投稿するなど) → 週1回のバックアップがおすすめ
「毎週1回まとめて取る」と決めてしまえば、復旧の手間を減らせて安心感も増します。
まとめ
WordPress サイトを守るには、
- サーバー側のファイル(themes / plugins / uploads)
- ダッシュボードのエクスポートXML
この両方をバックアップしておくのがベスト。そして、“最新版だけ整理して残す” というシンプルなルールにしておくと、いざというときに慌てずにすみます。
機会を見つけて、WordPress バックアップ・チェックリストを作り、印刷して手元に置けるような PDF形式 にまとめようかなと思います。
