近隣の公園で咲いた桜が散ることなく1週間が経ちました。四月に入って三日間、風は穏やかでしたが雨が降り、一気に温度が下がったことで、散ることなく持ちこたえました。例年になく、のたりのたりとしている今年の春。いつものように9時半に自宅を車で出発。先週と変わらぬ道中の満開の桜を見ることができました。春の到来を感じる二週間です。
メッセージのタイトルは「開け、心の耳」マルコの福音書7章31-37節から。日本国内では難聴者(聞こえにくい、または聞こえな人)が十数パーセントいます。きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック(デフリンピック)が日本に招致され、いよいよ11月に東京で開催されることになりました。聖書には、ガリラヤ湖からツロを通って、その北方のシドンを巡ってデカポリス(十都市地方)へ旅するイエスのことが書かれています。この旅は、受難の前に弟子との時間を共有する醸成の時でもありました。イエスは、耳が聞こえず口の開かない癒しを求めてきた男に奇跡を与えます。ユダヤ人か異邦人かは明確には記されていませんが、人々に愛されていた彼を癒すように懇願した人がいたのです。
立って歩け、この人から出ていけ、ではなく、その人に配慮して患部に触れ、彼の病と格闘し深くため息をして天を見上げ「開け」と言われました。呪文ではありません。イエスはこの事を口止めして広めないようにと諭しますが、この奇跡は霊的・道徳的な意味を持たずに広まっていきました。イエスの意義が象徴されるような出来事であり、天地創造された神が良しとされたように、この行いを良しとされたイエス。やがて弟子たちは全世界に出て行って神の言葉を伝えていくようになるのです。イエス・キリストから始まる福音の成就が異邦人の地で約束されたことを学びました。
悩んでいる人がいれば、特に悩んでいない人もいます。家族や友人が誘ってくれて教会に行き始めた人も多いと思います。礼拝後、福井県へのGW旅行の計画を進めている青年と話をしました。福井県立恐竜博物館は外せないのですね。昨年、恐竜博物館を訪れた私のパソコン師匠(ノコテック)は、恐竜博物館で地球を学ぶことが出来たと高評価でした。故郷の福井に誇れる博物館があるのは頼もしい限りです。2025年4月6日の主日礼拝にて。