森秋子さんはミニマリストの暮らしについて、4冊も出版されています!
・脱力系ミニマリスト生活(2017)
・使い果たす習慣(2018)
・ミニマリスト、41歳で4000万円貯める(2021)
・ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする(2024)
以前、森秋子さんの3冊目「ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした」の記事を書きました。本当に大切なモノだけに囲まれた暮らし。ミニマリスト秋子さんの節約術と資産形成の秘訣を知りました。
今回は4冊目を読んでみました。
若い頃に経験した貯蓄体験が4000万を貯める原動力になっていました。森さんは40代前半にコロナを経験。家に閉じこもるようになり、夫婦での在宅ワークが始まります。ああ一人になれる空間が欲しい。43歳で二つ目の家を購入しました(東京23区の駅から徒歩12分の平家:築67年、土地約75平米)。50平米のワンルームにリノベです。
本の最初にリノベ前後の写真があります。リノベにより白い家が誕生しました:
・光と風を感じる家
・玄関のドアを開けたらすぐに部屋が広がる
・間仕切りや壁などを取り払う(構造上必要な柱は残す)
・基礎工事に予算を確保
この本の「はじめに」は衝撃で森さんが45歳で離婚してシングルになることが書かれています。25歳で東京23区にある50平米ほどのマンションを買い、ローンを30歳までに完済。2軒目の購入はリフォーム費用・登記費用・火災地震保険・税金などを含めて1700万円。これだけ安く済ませることができたポイントは1)再建築不可物件、2)築67年、3)平家。固定資産税も安いですね。
家を見つけてから買うまでの経緯、リフォームの状況、コスト・お金、メンテナンス、そして家と人生のこれからがぎゅっと詰まった一冊になっています。
ミニマリストとして、マンションの子ども部屋から子どもが出た後は、倉庫みたいにせずに違う何かの部屋に使っていく予定としています。趣味の空間にしたり、昼寝部屋(贅沢な使い方ですね)にするなど、様々なアイデアがありますが、ものを少なくして暮らすミニマリストならではの発想です、可能性が広がっています。また、将来は子どもに家を引き取ってもらうのではなく、子どもに売却するそうです(生前贈与にすると贈与税がかかってしまうため)。1000万円程度で間に不動産業者も入れて正式な手続きを行うことで税務の複雑な手続きを回避できるとのこと。子どもが月8万円でアパートに住むとして、10年で1000万円くらいになります。資産として何も残らないですね。
また、2軒目の自宅は別荘化計画や賃貸に出すなどの幅があります。森さんは40年後の家のことを考えてみることを提案しています。としきおやじは1999年に3800万円で購入した72平米のローンを完済し、現在は88平米の暮らしとなりました。それなりに、等身大の予算で切り詰めている感じです。福井の実家、娘のこれからの進学(一人暮らしになる?)を考えると、もう一回くらい大きな投資を住まいに対してするのかもしれません。
森さんのブログを読むと地に足が着いた等身大の生活の様子を垣間見ることができます。2019年に国立国会図書館のインターネット資料保存事業に保存されるブログの一つとして選ばれています。
森秋子(2024)ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする(KADOKAWA)
